2011年に発見された新種のサボテン・アズテキウム 紅籠(Aztekium valdezii)を育てています
アズテキウム・紅籠
原産地:メキシコ
以前書いた花籠と同じメキシコの、とある渓谷のみで確認されている固有のサボテンでそれまで2種だった花籠、ヒントニーに加えて3番目のアズテキウム属サボテンとなりました。
原産地での大きさは高さ2センチ~6センチの小さなサボテンです。
紅籠の育て方
成長期
春~遅秋
アズテキウム属全般がそうだと思いますが、紅籠もとても緩やかな成長でシーズン中においても見た目の成長速度は殆ど実感がありません。
国内で育てられたものを抜き苗で購入
種の発見から今10年ということは、実生かカキ仔自根か分かりませんが独り立ちして5年程度経っているのでしょうか?根は塊根とまではいかないものの、いくつか肥大している状態
2020年1月に植え付けて暖かくなってきた頃から半日陰に置いて育てました
1年少し経った今はしっかりと根が張っているようです
用土
水はけの良いものを好む
メインは赤玉土、いつもよりゼオライトとか多めの、水がスサーっと抜ける感じで
具体的には忘れた…
水やり
花籠同様、意外と水を欲しがります
シーズン中は鉢内カラッカラになって数日後にダバダバとあげるようにしてます
耐寒性
完全に水を切った状態であればマイナス4℃程度まで耐えられるらしい
我が家は冬室内管理、15℃以上あるので月1くらいチョロっと水やりしつつ春を待つ感じ
増やし方
基本的に種から。
自家受粉したという記録も見たので可能性はゼロではないけれど、多分他家受粉の方がメインだと思われます。
そして非常に種が小さいので管理しづらいうえに、発芽率がめちゃくちゃ低い!
海外サイトによれば発芽率5%未満とのこと。
更に成長が遅く、大きさが一定以上になるまで株が不安定!しかし、ある程度大きくなれば後は全く手が掛からないという他のサボテンとは比較的真逆の性質で、実生からでなければ非常に育てやすいです。
紅籠の成長
手に入れてから初めての夏に株に傷がついているのに気づいて表土と擦れたか、ダニにでもやられたかなーって思ってたんですが。
え?
ん?
子だね?子をだそうとしているんだね?
傷ついたから子ができたのか、子を出したいから傷のようになったのか分かりづらい。
この裏面にも同様の箇所があって、そちらも2ミリ以下の子の頭が見えてます。
そして子株も成長は激遅。
多分1年後も子は親からできってないように思う。まぁゆっくり大きくなるといい。
紅籠の花
早秋の9月、初めて蕾ができました
子をだしつつの開花って相当エネルギーが必要そう
祝!開花!
まだ1年以下の管理で前記の通り体力も心配だったので、自家受粉を試みることはせず見守りましたが普通に花枯れして終わりました
携帯画質で色が変。
今は亡き瑠璃兜の花との比較。体に対して花は大きめ。
まとめ
全く手もかからず非常に育てやすいサボテンです。
そもそも小型であり、成長の遅さも相まって長期間においても場所をとりません。
末永く一緒にいれるといいなぁー。
しかしどうして私は成長に時間が掛かる種類ばかり好きなのか…。