植物日誌

ベランダと室内で育てる塊根植物、サボテンの観察日誌

サボテン 花籠の実生・成長記録

サボテン花籠の種を蒔いて1年経ちました

www.0607.life このときに試し蒔きした種子20粒は数ヶ月で全滅し、播種によい時期である初春に入院などしていたので残りの種を蒔いたのが2020年8月、私の住む街では時期的に秋蒔きですね。そこから1年1ヶ月経過。

たしか200粒ほど蒔いたような気がするけども、今日まで残っているのはたった1株。

に、にひゃくぶんのいち。

1年後の生存率0.5%て、アリだってもっと確率高く生きてる気がするよね。

しかし種から育てて維持していくのがそもそも難しい花籠なうえに、やってるのがニワカの私とくれば、逆に1つ残せただけでも御の字かもしれない。

 

 

 

 

花籠の播種

サボテン花籠の種まき・育て方

2020年8月某日

土をしっかり湿らせたプレステラにタピオカサイズのストロー刺してそこに播種

ストローに意味はありません。あしからず。

前回の兜丸播種記事でも書いてますが、そもそも花籠の種まき方法を検索したところ海外サイトで鉢をジップロックに入れて2年存在を忘れとけって書いてあるのを見つけてのジップロックイン。

このジップロックへ入れるやり方は他の種類の播種方法を調べていてもかなりの頻度で見かけるので海外でメジャーな方法のようです。密閉したジップロックの中でも徒長をあまり加味しなくて良いのは成長の遅いサボテンならではでしょうか、個人的には腰水より管理しやすく虫もつき辛いためオススメ。

花籠の発芽率

発芽率は恐らく10~20%程度であんまり発芽率は良くなかった。

 

種から育てた花籠の成長記録

発芽から2ヶ月

サボテン花籠の実生

ストローの中や土深いところで発芽したものが消えてゆく中、唯一残ったのがこの子

10月くらいから最低気温も低くなってきたので室内窓辺の棚下ヒートマット上へ移動

窓から10cm程度しか離していなかったので、陽が入る日中はポカポカだけど大寒波だった2020年の冬の夜はそれなりに冷えることもあったと思う。 

育て始めた当初はジップロックの底に多少水が溜まっている状態で育てていたけれども、途中劣化して水漏れした際ジップロックを取り替えて以降は水を底に貯めるのもやめて土に含まれた水分プラス密閉時に追加で霧吹きをするやり方へ変更。その水分量だけで十分に間に合うようです。

 

 

 

播種から半年

サボテン花籠実生 成長記録

毎日見ても成長は全く感じられないので月1でジップロックを少し開けて覗いてみる

これは2月の初旬、ヒートマットのおかげか冬でも成長して少し背が伸び、ストローと同じくらいの背丈になってきました

 

播種から8ヶ月

サボテン花籠実生 成長記録ブログ

4月の終わり、外もだんだんと暖かくなってきた頃

表皮の薄皮にうっすらとヒビが入りグッと成長し始めたのがわかるけど、言うてもまだ2~3mm。そんな小さな子が鉢に一株住まいで正しくポツンと一軒家。

 

播種から1年 2021.8月

サボテン花籠実生

2021年8月、種を蒔いて1年経過

他のサボテン種実生の3ヶ月程度の大きさまで成長。ようやくパッと見でどこにいるかわかるようになりました。

成長期の5月頃に液肥をあげたら周辺の鹿沼土に苔はえてもーて。

屋外の日陰にだしたら日焼けして赤くなってしまったので夏は再び室内窓辺へ。

成長の遅いサボテンが日焼けするとその回復も時間がかかるようでかれこれ2ヶ月うっすら赤いままだけど、激遅な成長速度のおかげで陽に当たらなくても徒長しない。

花籠は成長の過程でツルンとした表皮を脱ぎ捨て、下から本来の表皮が出てくると知ってはいましたがー

サボテン花籠の実生脱皮

いよいよ成長点が開いてきて疣見えた! 1年経過してセカンドシーズンへ移行。

もう1年ジップロックの中で元気に生き抜いてほしい。

 

播種から2年と10ヶ月 2023.6月 

播種から2年10ヶ月経過しました。セイッ!

あいも変わらずジップロック生活を続けている花籠、晩秋に室内に取り込んで霧吹きして翌年4月まで忙しさにかまけ完全に放置

流石に駄目になったかな…と思いながらジップロックという名のパンドラを開き、水分が全く感じられない干からびた鉢を見てため息をつきながら念のためとカメラを取り出して確認すると

サボテン 花籠の実生 播種から3年

色はすこぶる悪いし梅干しの如くシワシワだけど、いきて・・・るだと?

正直、驚いた。恐らく半年はまったく水を与えていないし、花籠の実生は脆く儚いという印象しかなかったから。よく見ると花籠の下側にトビムシいるね。

2年以上経過し鉢の土が自然転圧されて株が浮いている状態だったので、意を決して植え替えました

掘り上げてみると根は2cm程度の細ーいひげ根が2本ほどしかなく、本体もまだ3~4ミリ程度でで摘む指にちょっとでも力を入れたら死亡しそう

1年以上の放置を乗り越えた他の屈強なサボテン実生と同部屋

上段が1年遅れで蒔いた花籠、残り4株

観察中の花籠は下段左

サボテン 花籠の実生 播種から3年

植え替えから3週間後、シワシワだった花籠は息を吹き返した。

トビムシは多分ついてきてない。さよならトビムシ。

しかも、いよいよ表面の薄皮?に切れ目が入って中からイボイボ出てきそうー!

 

 

 

他の環境との比較

成長過程はたった1株だけど大凡の流れとしては理解できたので、春蒔きだとどうなるのかなーって今年の2月蒔きました

ジップロックを使わない種まき

サボテンの実生種まき

播種から半年経過

こちらはジップロックを使わずに、用土は前述の1年経ったものと同様のものを使用

数は前回より残っているけれど、ベランダに出したりしたのでトビムシが住んでる…

成長の具合は秋蒔きと大差ないように思います。冬はーどうしようか?

 

ジフィーセブンに種まき

花籠の種は細かい芥子粒なので極小の赤玉土を使用しても土の下へ流れてしまうのが発芽率を下げている要因では?と思い、ならばと培養土みっちりのジフィーセブンに蒔いてみました

 

サボテン実生ジフィーセブン

確かに発芽率はあがった。あがったけどもー…。

ジフィーセブンは肥料入りの培養土のため苔の発生がすごいです…

こちらも室内日陰に置いての日焼け、本体の色もあまり冴えない感じ。苔の影響かな。

更にこのジフィーセブン花籠においてはジップロックに入れて育てているから苔問題だけですが、他のサボテン播種でジップロックを使用せずに使ったジフィーセブンにはトビムシが大量発生して、もう見てるだけでシンドくて耐えられず植え替えた…。

赤玉土にくらべて栄養価が高い分、早く育つけれども花籠のような発芽からしばらくは植え替えないような種類には向いていない。と思う。

これはこれでどう育つのか、または苔に負けてしまうのか要観察。

2023.6月追記:ジフィーセブンに蒔いた花籠は全滅しました。発芽率は高いけど管理がめんどいので、成長が遅い種に対してジフィーセブンは二度と使うまいと心に誓う。