いつの間にやら秋麗。
とにかく今年はここ東北も夏の暑さがすごくて、例年なら真夏でもジワジワ動く種も微動だにせず、塊根植物は1つも増えず…で「発根!はっこん!」って息巻いた観察日誌をつけるようなこともなかったんですが気がつけばもうすぐ10月始まるよー。
半月ほど前くらいからやっと暑さも収まってきたかなと、サボテンたちもチラホラと秋の開花を初めて過ごしやすくなってきたなーと思ったら急に夜は10℃くらいまで冷え込むようになりました。展開の速さが半沢直樹。
盆栽投げちゃダメ、絶対。
気温に緩急もついて、2020成長の後半戦始まってます。
実生のパキポディウム・グラキリス成長記録
2018実生組
まず今年(2020)3月に植え替え
7月の終わり頃、長めの梅雨で徒長気味
今年の梅雨は、開けないかもって気象庁がいうからビクビクしてたけど8月に入ってなんとか梅雨明け、からの猛暑。
9月の終わり
あんまり変化なく見えますが、完全に棘が指に刺さる程度には成長。
後ろにいる脇芽展開の子は縁にあたって窮屈そうなのでまた来年植え替え予定。
同じ年の実生を1株だけ普通のプラ鉢で育てていて、そちらよりもこの4株の方が生育が良いのは鉢の薄さによる熱伝導率の違いか、タマタマか。
今現在において考えるワタシ的実生方法は
種まき時:発芽する環境なら入れ物はなんでも良い、但し、要素過多による脇芽の発生を抑えるため無機質な土を使用する
パキポディウムたちはそもそもが低木的ポテンシャルを持っていて、要素さえ揃えば幼苗時から脇芽を出せる植物であるが、現地マダガスカルのような痩せた土壌ではその要素が欠乏しているため花芽分化まで枝分かれすることがない。のでは?と思います。
てか多分そう。
で、次の問題は丸くなる、ならない問題。
これは難しい。
環境と、遺伝的要素も大いに関係しているだろうし。
自家製の種を作って、環境を色々変えて育ててみることが答えに近づく方法でしょうが来年できるかなー?できるといいなぁ。自家製の実生を育ててらっしゃる方がいれば親とその子、ぜひ見せていただきたい!
もちろん幼苗のころからまん丸だともちろん可愛いんだけれども、相手も生きてますから成長と共に変化していくわけで種まきから10年後の姿が円形ならそれはそれで結果いいかなと思ったり。
2017実生
こちらも3月に植え替え、写真は植え替え前
2018年組とくらべて1年違うだけでもグッと大人っぽく見える
植え替え後に初めての花芽を上げましたが、不発に終わり花は見れませんでした!
んで分頭開始。現在3つの枝元が確認できます。
実生から育てて花芽からの分頭を見るのは2回目、最初の株は4本の枝に。
この枝の本数こそDNAに組み込まれた運カモ。
シュッとしていた成長点が枝が育つに従ってジワリジワリと広がっていく様、しかと観察させてもらう所存。
現地球のパキポディウムグラキリス
4年目のグラキリス
本日のメイン、ご覧あれ
ここ1年半くらいでめっちゃ成長してるやん…
まず枝がさ、広がってきてる
上から見ると
成長速度に表皮が追いつけていない
これ実は去年辺りから気づいていて、夏に焼けたら自ずと白orシルバーになるだろうって予想して今年の夏も直射に当たりっぱなしだったけど、変わらずの緑
全体的に膨らんできてるし、完全に環境に馴染んで根も十分に発達して成長を再開させたってことに他ならないと思いますがー。
去年からこの子に関しては水やり回数を減らし、肥料も手に入れてから液肥を1回与えたのみで様子を見てるのに、こんなに中の葉緑素が出てきてしまうとは想定外!
枝の棘を見ても徒長してる感じはしないので、マダガスカルの太陽光どんだけなんだ…
それとも冬の間の太陽光が足りないのか!
ハウス!ハウスをもてぇいい!
ま、そんな感じで、ベアルートの未発根グラギリスも数年経てばきちんと成長します
この子は私の握りこぶしより少し大きいくらいのまだ若い株なので成長もよりわかりやすいのかも。去年手に入れたパキポたちはまだ同じような状況にはないので来年のお楽しみです。
ではまたー。