本日も雨成り。
前々から失敗が怖くて手が出せなかった例のアレ。
ついに、挑戦するときがやってきました!!
もう今日は四の五の言わずにサッサといこ!
いでよ!
現地球3号!
パキポディウムグラキリスの抜き苗
どーん
柔らかさを表現したい商品とかで「赤ちゃんのほっぺ」みたいなネーミングがあるけれど、その流れでいけばこの子は「じーちゃんのおしり」そんな感じ。
やっぱりね、通販って売り手は良いところをきれいな写真で推してくるし、悪いところは聞かれない限り極力言わない人が多いと思う。それが今回の結果だなと思いました。
現時点で我が家には2株の現地球がいて、この2つは購入当初からカッチカチだったのでグラキリスが柔らかいって状況がいまいちわかってなかったけど、なるほどこの子は押すとふかふかしてる。体も角度をつけてみると凹みがあるし、縦じわもある。
根の切り方もスパッとではなくて、ギリギリと雑な感じ。
やはり植物は実際に見て購入するのがベストだなと思うけどなかなか難しいですね。
根元についてるのはなに?
ネットで売られている抜き苗を見るにつけずっと気になっていたんですが、根元に塗られている何か、これってルートン
なんだろうなと思ってて、念の為SNSでこれってルートン?って聞いたら硫黄だと思うよ!って心優しき天使に教えていただきました。
そう聞いてからクンクンしてみたら、確かに硫黄のような香りが…。
じーちゃんのおしりってほのかに硫黄の匂いなんだね!
そのSNSにポストしたやつには他の方からもコメントいただいて、しかもその方の株の購入先にも聞いて頂いたようで(神か)ついたまま植えて問題ないとのこと。
硫黄と教えていただいた方はメネデールに漬けて植えるからとれちゃいますっておっしゃってて。となると、発根という観点からすればついててもついてなくてもどっちでも良くて、むしろ現地で採取された後の殺菌、殺虫作用のためについてるものと思われる。
抜き苗の状態を観察
ハリがあればそのまま植えたけど、前出の通り本体に入る縦皺が気になるので一旦水耕するために洗い流しましたの図。
凹んでシワがある本体部分。
このヘコみ辺りを押すと特にフカフカしてます
枝先にいくにつれしっかりと硬い。
発根できるか否かは本体に残る力により50/50といったところでしょうか。
発根とは?
ところで「発根」と、ひとえに言いますがー
みんなカルスって知ってる?
走れ?それはメロス!
体にピース?それカルピス!!
カルスですよカルス。
カルス(英語:callus)とは、固形培地上等で培養されている分化していない状態の植物細胞の塊。 植物細胞の分化は何種類かの植物ホルモンの濃度比によって制御される。 このことを利用して、カルスの作製・維持、植物個体への再分化を操作できる。 -
ってこと。
カルスが根になったり芽になったりする、ってわけで根が欲しかったらまずカルス。
じゃーカルスってどうやったら出来るんですかー?って思って調べたら、筑波大学主催で小・中・高校生を対象として毎年開催されている「科学の芽」という公募作品で中学生が!
すごい。
メロスとかカルピスとか言う大人、恥ずかしい。
種の違いはあれど、これはグラキリスにとっても非常に参考になる研究結果だと思います。
枝が折れた現地球のグラキリスを植え替えた際の写真を確認すると、切断面はスパッと切り落とされた状態で、主たる発根は切断部から上部の側根のように見えます。
これも研究結果の通りかと。
さらに調べていくと、今年(2019年)4月に論文発表されたこちらのニュース
要約すると、葉や枝は傷ついた刺激によってホルモンが活性化し再生に向かうと考えられてきたが、そもそも遺伝子のうちの約11.5%が常に再生活性化の直前で待機している状態であり、傷ついた場合には其れが一気に開放されるので植物の再生能力は高い。ということらしい。
なるほどなぁ、植物すごいな。
このチョロ根は切られてすぐの頃そうやって出てきたんだろうな。
そして新たにカルスが形成されて、根になろうとしている…ハズ。というか出てください根。
発根管理開始
で、今はこの状態。
とある発根剤入りの液体に浸かって、暗くするために鉢カバー。
今日で2日目。
このまま発根が確認できるまで水耕でいくか、土に戻すか目下悩み中。
続報をお待ち下さい。
ではまたー。
つづきはこちら
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