みんなーアデニウム元気ですかー!
このページを見ていただいているということは元気じゃないんですね?
ちょっと環境が変わるとすーぐにヘソ曲げる子たちですからね。
というわけでアデニウムの異変に関する個人的まとめです。
アデニウムの病気?
葉に起こる問題
これには2年前、私も散々悩まされました。
皆さんのところもこんな感じ?
うちのは年中こうなってますよー。
すべての葉がキレイな状態でいる時期の方が断然少ない。
これはきっとだいじょうぶ。恐らく何も問題ないと思います。
この前植え替えたのもあるけれど、少し水足りてないなって時とか数日肌寒いって時にはすぐこうなる。ちなみに葉先じゃないところが円形に黒くなってたりするのは葉に残った水が光を集めちゃって葉焼けした状態のことが多いです。これはアデニウムに限らず一般的に。私的な経験だと真夏で、朝に水やりした水が葉に残ったり、夜~朝に雨が降って午後になるにつれて日差しが強いときとかにモンステラでやらかしたこと多数。
葉の変色
左の写真は分かりづらいんですが、葉が脱色したように黄色くなっていく場合。
これもきっとだいじょうぶ。
大抵の場合、このまま全体が黄色くなってポロっと取れると思います。
冬アデニウムを室内に入れていて、春が来て休眠から起きて少しの間そのままーからの屋外。それと梅雨に入ったときにこの状態によくなります。
恐らくね、アデニウム寒いんですわ。
一旦暖かい室内で芽吹いたやつが屋外に出された→寒い
外に慣れてきて春ウララ~からの梅雨→寒い
つまりはちょっとした仮眠をとろうとしてると私は思っている!
皆さんのアデニウムも寒さ感じてないですか?
葉はこんな感じだけど身体はカチカチでシワもなければ黒くもないって場合、そこはもう寒いんだなと割り切って様子を見守ってあげてください。
葉が黒い→枝が腐る
残念がら写真はないんですが。
一度だけアデニウムの枝が腐ったことがあります。
この時。
これはハッキリ言って未だに原因不明だし、今思えば葉も腐った状態でその葉が無かったら枝の状態に気づいていなかったと思う。完全の葉のおかげ。
先程の葉先が枯れる色とは全く違う、黒くて湿っていて葉先ではなく枝にくっついている葉本から変色してるものがあった場合、枝をつまんでみてください。
他の部分とは明らかに違う柔らかさで、更に枝も黒くなっていたらそいつはもう「腐ってやがる」です。伐採しましょう。
上の記事の時に根本からばっさり逝った枝は今
こうなりました。
だから切ったら枝無くなるんですけど!って心配はしなくていいと思う!
切った枝の周辺から脇芽が続々と出てきて今となっては茂った葉で全く見えません。
根腐れのことと冬の対策
前出のようにアデニウムは突然腐ります。前触れも殆ど感じさせません。
冬の休眠明けに腐りが判明することが多いようですが根に関しては正直、派手に腐ったことがないので、私が愛読する「日本植物生理学会」の”みんなのひろば”Q&Aから
「熱帯・亜熱帯産植物が冷温傷害を被ることについての概説」を引用します
※基本的にアデニウムは熱帯サバンナ気候区(熱帯大陸性気候区)の植物
温度低下に植物細胞が順応できないと、生体膜の主成分である膜脂質が相転移を起こして膜が固くなった状態が続くために(すなわち生体膜が柔軟性を失うために)生命活動に必須な膜機能が低下し、結果的に様々な生命活動が支障をきたします。
~中略~
さらには、光の照射が加わると二次的な傷害も発生します。通常、緑色植物に光を照射すると、葉緑体のチラコイド膜において光エネルギーを化学エネルギーへと変換する反応(光合成)が起こります。しかし、低温処理にて細胞機能が低下した状態では光によって励起された分子のエネルギーが十分に消費(利用)できないため、結果的に非常に酸化能力の強い危険な分子(酸素ラジカル)を産生することになります。そのため、低温下で光照射が続くと、処理能力を超えた多量の酸素ラジカルが発生して植物細胞に酸化傷害を引き起こします。そのため、冷温下での光照射は、植物細胞に致死的な傷害をもたらす要因となります。このような過程を経ることで、冷温に順応しきれない植物は低温条件下にて致死的な傷害を被り、枯死に至ります。
ですって。
つまり、冬の寒さの中で体力温存してる時に強い太陽光にさらされた場合、じわじわと弱っていって最悪死亡。
ということですね?
冬のアデニウムは完全に落葉しても身体で光合成するから陽にあてるように…という定説があるわけですが、室内であったとしても夜の窓辺からは一定の距離を置くべしというもう1つの定説の理由がこれなのでしょう。
ちなみに寒冷地の我が家ですが、冬は西向きの窓辺がアデニウムの定位置で日中は半日陰、夜の移動はしません。窓からは20cmくらいの距離、夜はカーテンで窓とは仕切られていて24時間暖房が入っています。
これで今の所、無事。
とは言っても、アデニウムの根腐れの理由は多岐にわたると思われるのであくまでも冬に関する注意事項と思っていただければ。
とにかくアデニウムは毎日見て、触って感触を手に覚えさせることが1番大切です。
できれば定期的に写真も撮っておくと比較できて尚良し。
あれー?っと思ったら思い切って鉢から抜いてみる。腐ってたら躊躇せず切る、えぐる。アデニウムは敏感だけど弱すぎるということはないので、一刻も早い処置で生き残る可能性は十分にあります。
アデニウムにつく虫
トビムシ
夏中ベランダに出しているのでアデニウムには虫がよく付きます。
我が家ではトビムシと思われるヤツが毎年発生。1mm程度の大きさでハッキリとした姿形は肉眼では分からず、冬には消える。アデニウムに限らずパキポディウムにもよくついているので塊根植物全般が好きなのかも。
水やりをした後しばらくすると幹の下の方に集団でいたりしてゾッとするんですが、植物に対して悪さをするわけでもなく見た目以外は土壌分解してくれる益虫で、たまたまかもしれませんが、この虫が住んでいる鉢は調子がいいと思う。
1年10ヶ月でぷくぷくと膨らんだアデニウムにはたくさん住んでるし、1年でグッと太さが増してきたグラキリスにもいます。
もう半ば諦めてる。
ハダニ
アデニウムに限らず多様な植物に対して食害を引き起こすハダニですが、これまで我が家では発生したことはありませんでした。
これは環境要因が大きく、2階のルーフバルコニーであったのでハダニを捕食するハエトリグモや甲虫が定期的にパトロール巡回してくれていたためと思われます。
去年末に引っ越して、普通のベランダ環境になり階層が高くなった今の環境ではそういったハダニの天敵がおらずでこの状態に。
最初は何かに吸われたなってことしかわからず、マイクロスコープを持ち出して葉裏を見てみると
ハダニだよね~。
株全体に巣を作ってはいなかったので発生から初期~中期の状態だと思います。
とりあえず手元にあったベニカをしっかりと吹き付け後、葉が乾いた後でもう一度マイクロスコープで見てみましたが多少動かなくなってはいるものの完璧な駆除は難しそうに感じたのでマステを指に巻き付けて葉を1枚1枚ペタペタと掃除。
白のマステだったこともあり結構取れたなと実感できる程度の数はいた!
短期間中にこれを数回繰り返して根絶を目指します!
ではまたー。